トレード恐怖症
トレード恐怖症,私がこのように呼んでいる,トレードによって生じる症状があります。
トレード恐怖症とは,自分が精神的に耐えられないような大損失を出してしまい,その後,しばらく,場合によっては長期間トレードできなくなる状態のことです。
私は過去に現物トレードとオプショントレードにおいて,それぞれ1回ずつこのトレード恐怖症になってしまったことがあります。
トレード恐怖症になると,とにかく,トレードするのが怖くて,ポジションを建てるべきところでも手がすくんでポジションを全く取れなくなります。
その症状がひどい場合は,場が始まるのが怖くて,朝が来なければいいのにと願ったことさえあります。
そして,場が始まってもトレードするのが怖くて,ポジションを取れないままザラバをただただ眺めるだけの時間が過ぎていき,早くザラバが終わってくれればいいのにと思ったこともあります。
しかも,それが何カ月も続いたりします。
実際,トレードを始めた頃,現物トレードで大損失を出したときは,数ヶ月間全くトレードすることができませんでした。
そのときは,リアルにトレードするつもりでザラバをずっと見てはいるのですが,いざポジションを取るタイミングになっても怖くて何もできない,そんな状態が長く続きました。
ザラバを見てもトレードしないのだったら,いっそ別のことをしていればいいのにと思うかもしれませんが,そのときは諸事情で不安定な収入しかなく,少しでも生活費の足しになるようにと始めたトレードだったので,なんとかトレードで利益を上げたい一心でした。
なので,相場からしばらく離れるという選択肢を取ることができず,その状況がさらに自分を苦しめるという悪循環になってしまっていました。
また,オプショントレードで大損失を出した時は,オプショントレードするのが怖くて,実に2年近くリアルにトレードすることができませんでした。
その間,ずっとオプションの値動きなどをみてバーチャではトレードしているのですが,とにかく,リアルにポジションを取るのが怖くて何もできないままただ時間が過ぎていくという感じです。
バーチャでのオプショントレードなら,いくらでもできてプラスで回せるのにもかかわらず,実弾でのトレードとなると,トレードするのが怖くて,全くトレードできない日々が続きました。
このような状態になるのは,トレードをすると,また大損失を出してしまうのではないかという恐怖と,トレードしても利益を全く出さないのではないかという思い込みから,トレードを躊躇してしまうからです。
しかも,大損失を出したあとなので,もうこれ以上の損失は出せないと思うと,なおさらトレードしづらくなります。
トレードは勝ち負けを繰り返しながら,トータルでプラスになればよく,100%勝ち続けるのは到底不可能なわけで,損失をこれ以上出せないと思った時点で損切りというトレードする上で生き残るための必殺技を封じ込められるわけですから,トレードできるわけがありません。
世の中には100%勝ち続けられると豪語する強者もいるかもしれませんが,少なくとも私にはそのようなトレードは無理で,勝ち負けを繰り返しながら,最後に利益が残ることを目指しています。
ネット上にはいつも爆益,爆益と報告する人たちがなぜかあちこちにいますが,リアルにトレードしているのか,バーチャなのか,知る由もありません。
さて,このようなトレード恐怖症に2回も陥りながら,今こうしてトレードできているのは,ひとえに時間が経ったからと周りの人の助けがあったからです。
特に時間が深く傷ついた心を癒してくれたからにほかなりません。
時間は本当に偉大です。
相場以外からの収入がある人は,トレード恐怖症になれば,しばらく相場の世界を離れ,別のことに没頭したりするのがいいでしょう。
私の場合,諸事情でトレードするしかなく,相場からの収入がなければ,生計がなり立ちませんので,トレード恐怖症になってもひたすら場を見続けました。
現物トレードでトレード恐怖症になったときは,数ヶ月間ザラバを見ていながら何もできないでいましたが,時が経つにつれて大損失を出した時の心の傷が薄れてきて,同時に次第に恐怖心も薄れ,トレードを再開することができるようになりました。
このときは,大損失を出した後でもトレードを再開できる資金が残っていたのが幸いでした。
現物トレードを再開したときは,大損失を出したときのような数万株でのデイトレードではなく,精神的負担が小さい最低単位での時間軸長めのスイングトレードから始めました。
ロットを落とせば,恐怖心がなくなります。
ただ,数万株でのデイトレードをしていたときに比べて,得られる利益は微々たるものです。
このようなトレードをしていて意味があるのかと何度も思ったりはしましたが,よくよく考えれば,微々たる利益であっても資金は増えているわけですから,大損失を出すようなトレードをするよりかははるかにいいわけです。
現物トレードは大損失を出したことにより,その後,トレードスタイルがデイトレードからうねり取りに劇的に変わりました。
現物のトレードスタイルをうねり取りにしたことにより安定的に利益を出せるようになり,現在に至ります。
一方,オプショントレードでトレード恐怖症になったときは,オプショントレードは怖くてトレードできませんでしたが,現物トレードでは利益を出し続ける自信がありましたので,周りの助けもあってひたすら現物トレードをして資金を増やしていきました。
現物トレードによって資金が増えていく安心感と同時に,時の経過が傷ついた心を次第に癒してくれ,それでもオプショントレードを再開できるようになるまでには実に2年近くかかりましたが,なんとかオプショントレードを再開することができるようになりました。
このように,一度トレード恐怖症になると,なかなかその状態から抜け出すのが難しく,何があってもそのような状態になることがないようにトレードをしなければなりません。
もし,そのような状態になってしまったら,一度相場からきっぱりと離れ,何か別のことをするのがよいと思います。
とにかく,トレード恐怖症になるようなトレードをしないことです。
つまり,必要な損切りは必要経費と思って,躊躇なく損切りすることが大事です。
今,トレード恐怖症だった時のことを思い返しても,なぜそんな状態になっていたんだろうと思うくらいです。
一度そういう状態になってしまうと,精神的なダメージがひどいんだろうなと思います。
それを癒してくれるのは,やはり時間しかないのかもしれません。