指標発表で右往左往
昨夜はCPI(米消費者物価指数)の発表後,上に下にアメリカのマーケットは大きく動きました。
このような動きになったのは,発表されたCPIによってインフレ圧力は未だ強いものの,物価の伸び率が5カ月連続で縮小していることが分かったからです。
先物もCPI発表と同時に上に跳ねあがりましたが,大暴騰というにはほど遠く,300円くらい上がっただけでした。
CPIの発表はアメリカのマーケットが始まる前であったため,その指標発表と同時に動いたのはダウCFDを始め,金利やドル円などでした。
ダウCFDは,指標発表後,800ドルを越える大幅高となり,35000あたりまでの大暴騰となりました。
しかし,その上げは,アメリカのマーケットがオープンすると,売られに売られて,実に1000ドル近く売られる大暴落の展開となりました。
アメリカの相場が開く前には35000近くあったのに,そこから34000を割る展開になるとは,誰が予想しえたでしょうか。
先物も引けにかけて売られて28200台まで上がっていたのに,28000を割り,27900あたりまでの下げとなり,引けもほとんど上に戻せず,27900台で引け。
夜中に先物が高く上がったときは,明日の現物が楽しみと思っていたのですが,このような引け方をされたのでは,今日の現物に何の恩恵もないかもしれません。
しかも,夜中に大きく動かれると,オプションの板がすかすかになってしまい,ほとんど何もできないのもつらいところです。
そして,夜中に大きく上に下に動いて朝には元の位置とか,結構よくあるパターンだったりします。
まさに右往左往。
このようにマーケットにとって重要な指標発表時には上に下に大きく動くことが多々あるので,そのような指標発表がいつあるのかはしっかりとおさえておくべきことの1つです。